USJ 転売チケット使用無効の裏事情と購入済チケットの対処法

大阪市にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が10月16日に、転売されたチケットについて2015年11月1日から使えなくすると発表しました。

もともと規約で転売目的の購入を禁止していましたが、今回の措置はチケット自体を無効にしてしまうという断固とした決断となりました。

なぜそのような発表に至ったのかという事情をご説明したいと思います。

また既に転売されたチケットを購入してしまっている場合、今後どのように対処したらよいかも合わせてお伝えします。

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USJが転売チケットを無効化し使用禁止にした裏事情

今回転売チケット使用禁止の対象となっているのは全てのチケットですが、とりわけ転売が目立っているのが「ユニバーサル・エキスプレス・パス」と呼ばれるチケットです。

このチケットは、ディズニーランドの「ファスト・パス」に近いもので、あらかじめお金を出してユニバーサル・エキスプレス・パスを購入しておくと待ち時間なく(あるいは時間短縮して)楽しめるというものです。

ちなみにディズニーランドのファスト・パスは無料です。

一部の人からは、ディズニーランドでは無料なのにUSJでは有料なのはどうなのか?と批判的に捉えられています。

しかしなぜあえて有料にしているかというと年間パスポートとの兼ね合いなんですね。

USJの年間パスポートは、ディズニーランドの年間パスポートと比べて遥かに安い価格設定になっています。

東京ディズニーランド・ディズニーシーの年間パスは59000円
ワンデーパスは6900円なので9回行かないと元が取れません。

一方、USJの年間パスは19800円
1デイ・スタジオ・パスが7200円なので3回行くと元が取れてしまいます。

ということでUSJの年間パスを購入している人は非常に多いです。
なので年間パスを持っている人は実質タダで入場している感覚を持っているので、少しお金を支払ってでも優先的に入れるパスを購入しようという人も多いため敢えて有料のチケットとなっているのです。

それで以前はオフィシャルなチケットショップ(USJの公式サイトや旅行代理店など)での事前購入や当日の朝でも「ユニバーサル・エキスプレス・パス」は購入出来ました。

ところが今現在はほぼ購入ができない状態になっているのです。
この状況が顕著になってきたのがハリーポッターエリアがオープンした頃からです。

ハリーポッターは物凄い人気なので2時間や3時間待ちは当たり前という状態が続いています。
そこで「ユニバーサル・エキスプレス・パス」をあらかじめ購入しておけば、待ち時間を短縮して入れるるので非常に人気のパスとなりました。

ただ「ユニバーサル・エキスプレス・パス」を大量に発行してしまっては意味が無くなってしまうので数量限定で発売されています。
すると更にこの「ユニバーサル・エキスプレス・パス」を欲しい人が増えてきます。

そこに目を付けた転売目的の人がチケットを大量購入で買い占めするようになり、ネットオークションなどを利用して高値で売買がされてしまったのです。

4000円ほどのチケットが数万円で取引されたということもありました。

すると一般のお客さんはUSJに行っても「ユニバーサル・エキスプレス・パス」が購入できないという事になってしまいます。

この状態が続き転売の仕組みが成り立ってしまうと、正規の値段で「ユニバーサル・エキスプレス・パス」を買いたいと思っている人が誰も買えず、転売目的の購入者だけが儲かるということになってしまいます。

USJとしては決まった枚数を売るだけなので誰が購入しようとも利益としては同じですね。
しかしだからといって転売を放置しておくとテーマパークとしてのイメージにも関わってくるので今回断固とした対応をすると発表したわけです。

転売チケットが無効になると何が起こるかというと、当然無効になったチケットを持って来場しても使えないという事になり、相当の混乱や騒動が起こることは間違いありません。

しかしそれを覚悟して「転売チケットの使用禁止」を発表したのは、とにかく転売行為を止めさせたいという思いが滲みでています。

転売目的のチケットが使えないと購入する人がいなくなるので、購入する人がいなければ転売目的の購入もなくなるので買い占めそのものが無くなるという事になります。

これに関してはお客さんからクレームも来るだろうし、トラブルに発展することも考えられますが、断固とした態度で臨まないと転売目的の購入がなくならないと判断したからにほかなりません。

運営会社は監視チームを作って購入履歴やネットオークションをチェックする体制を作るということですが、今回の措置で費用が数億円かかるそうです。

それでも一般のユーザーのために毅然とした態度で望むUSJを私は応援したいと思います。

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すでに転売されたチケットを持っている場合の対処法

転売されたチケットが使えなくなるのは、2015年11月1日からなので、それまでは使うことができますので安心してください。

もしUSJに行くのが11月1日以降の場合は、すでに購入しているチケットは無効となり使うことができませんので注意が必要です。

「プレミアが付いた値段で購入したのに損をした」
そう思いますよね。

その場合の対処法については後述します。

転売目的でチケットを売ると詐欺になる可能性が

11月1日以降に、転売目的で購入したチケットを人に売ると、売った側が詐欺になるということも忘れてはいけません。

どういうことかと言うと、転売されたチケットは無効で使えなくなるので、そんな使えないチケットを売ったということが詐欺行為に当たります。

なので転売チケットを購入した人は、販売者を告訴することができます。
USJとしてもその販売者を告発ができます。

また転売チケットの購入者は無効なチケットを購入したわけで、販売者によって損害を受けたわけだから損害賠償請求ができます。

そして注目なのがUSJとしても損害賠償請求の手続きなどのお手伝いをしますよ、とまで言っている点です。

そこまで断固とした決意て、とにかく転売目的の購入は絶対にさせない、買い占めを根本から断つという強い覚悟が伺われます。

まとめ

今回のUSJの発表により、転売目的のチケット購入は無くなるものと思います。
だって転売することで刑事上・民事上の責任を問われる事になるのですから。

もしUSJに行くことを検討している方は、11月以降に行くようにし、それに合わせて必要なパスを購入しておくという予定をしておくと良いです。

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