恵方巻き 今年の方角は?由来と決め方はどうなってる?
今や節分の定番行事となりつつある「恵方巻き」
恵方に向かって太巻きを願い事をしながら黙って食べきると縁起が良いとされています。
そこで気になるのが「恵方」という方角。
毎年恵方は異なっていますが、そもそも恵方という方角の由来は何なのでしょう?
また恵方の方角と言うのはどのように決められているのでしょうか?
恵方の「方角」について見てみたいと思います。
恵方巻き 今年の恵方はどの方角?
今年(2015年)の恵方は「西南西」です。
節分に食べる風習の恵方巻きですが、
節分とは一年に4回、春夏秋冬のそれぞれの季節が始まる日(立春、立夏、立秋、立冬)の前日のことを言います。
2015年の節分は
立春が2月4日なので前日の2月3日
立夏が5月6日なので前日の5月5日
立秋が8月8日なので前日の8月7日
立冬が11月8日なので前日の11月7日
となります。
恵方巻きの恵方の由来は何?
恵方とは、歳徳神(としとくじん)という神様がいらっしゃる場所の事を表しており、万事に吉とするとされています。
歳徳神は、その年の「福徳」と言って幸せや財産に恵まれるということを司っている神様のことで、昔から慣れ親しんでいる神様のことです。
年徳、歳神、正月さまなどとも言わてたりします。
その吉とされている歳徳神がいる「恵方」に向かっていろいろと行なうことが良いとされてきているので、節分に食べる恵方巻きだけではなく、初詣に際しても恵方の神社に参拝したりと恵方は私たちに身近な存在なのです。
また歳徳神のいる場所は毎年変わるので、その度に恵方も変わることになります。
恵方巻きの「恵方」方角はどうやって決められてる?
歳徳神がいる「恵方」というのは元来24方位で決められています。
wikipediaより
それが甲、丙、庚、壬の位置になります。
ということは、実は恵方というのは4つの方角しかないんです。
その4つとは
・東北東やや東
・南南東やや南
・西南西やや西
・北北西やや北
「やや東」とか「やや南」という表現が煩わしい感じですが、恵方は昔の24方位によって決められています。
ところが現在は16方位を使っているため、それにふさわしい呼び方がないのです。
例えば24方位で「甲」というのは恵方の一つなんですが
現在の16方位ですと「東北東」と「東」の中間に位置します。
この位置の呼び方がありませんので「やや東」という呼び方をしています。
恵方は、この4つの方角を10年1サイクルで回っています。
ということは西暦の10年と対応させれば、その年の恵方がどの方向なのかが分かりますね。
西暦の1桁目の数字に対応させると
0・・・・・西南西やや西
1・・・・・南南東やや南
2・・・・・北北西やや北
3・・・・・南南東やや南
4・・・・・東北東やや東
5・・・・・西南西やや西
6・・・・・南南東やや南
7・・・・・北北西やや北
8・・・・・南南東やや南
9・・・・・東北東やや東
これをまとめると
0,5・・・西南西やや西
1,6・・・南南東やや南
2,7・・・北北西やや北
3,8・・・南南東やや南
4,9・・・東北東やや東
となり、5年後の恵方と同じになります。
このようにある一定の法則を持って「恵方」という方角が決められているんですね。
まとめ
今までは恵方の方角は、コンビニの恵方巻きのチラシに書いてあるのを見て確認している、という方が大部分だと思います。
由来や決め方が分かったので、ちょっとスッキリした感じがします。
縁起がよいとされる、神様がいる方角は長年の月日の中で決まっていったものなのでしょうね。
我々はそれにあやかり、今年も恵方巻きを「ガブリッ」と頂きましょう。