中秋の名月と十五夜の違いと意味 月見でお供えするものは?


今年(2015年)の中秋の名月は9月27日です。

この日はお団子を飾ったりして月を鑑賞しお月見を楽しむ人も多いでしょう。

ところで中秋の名月って毎年日にちが違うって知っていましたか?
また十五夜という言い方もありますが、違いはあるのでしょうか?
そしてなぜ飾り物をお供えしたりするのでしょうか?

身近な疑問ながら知らないことは多いものです。
そこで今回これらの疑問に答えていきたいと思います。

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中秋の名月と十五夜の違いは?

中秋の名月とは、旧暦の8月15日の夕方に出る月のことを中秋の名月と呼んでいます。
十五夜という言い方がありますが、意味としては同じものになります。

ここでちょっと旧暦について見てみます。
旧暦では1年を三ヶ月ごとに区切っていて
1月~3月を春
4月~6月を夏
7月~9月を秋
10月~12月を冬
と分けられています。

そしてそれぞれの季節の中を
初・中・晩 と分けて細かく使用していました。

そして8月は秋の季節の真ん中ですので「中秋」と呼ばれ
さらにその真ん中である15日に出る月の事を「中秋の名月」と呼んでいるのです。

旧暦では月の満ち欠けに対応してこよみが決められていることもあり、15日目の月はほぼ満月に近くなるので
「中秋の名月は満月である」と考えられるようになりました。

なせ中秋の名月は毎年日にちが違うの?

旧暦の時代では毎年同じ日に中秋の名月となりますが、現代では毎年日にちが違います。
それはなぜかというと、旧暦を新暦に置き換えた場合に多少のズレが生じてしまうからなんです。

旧暦では月の動きを中心に考えられていたので、新月から15日目の月は満月になるので良いのですが、新暦では太陽に対する地球の動きで捉えられているので、そこに誤差が生じます。

また、月の軌道は円ではなく楕円なので、新月から満月になるまでの日数が必ずしも15日ではなく、多少の誤差が出ます。

それらを考慮にいれるために毎年満月になる日にちが異なるために中秋の名月の日にちが異なるのです。

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月見鑑賞の理由とお供えするものは?

月見をして月を鑑賞するのはなぜ

秋は収穫をお祝いする風習は昔からありました。
昔は収穫した芋をお供えして、豊作を喜んだということがあり、それが現代ではお餅を芋に見立ててお供えするということに変わっていったという説が有力です。
またススキを飾り付けするのも、ススキを稲穂に見立てて豊作を祝ったということのようです。

お月見で何をお供えすればいい?

お月見でお供えするものといえば一般的には「月見だんご」があります。

お供えする数には諸説あり、1年の満月の出た月の数(12個)だったり、十五夜だから15個だったりと様々です。
昔は旧暦が使われていて、月の動きで農作物の種を植えたり収穫したりしていた時代もあったので、十五夜というのはとても重要な意味を持っているので、それが団子の数になったとも言われています。

また里芋をお供えするという風習の地域もあります。
この時期ちょうと里芋の収穫期でもあることから、里芋を煮たり蒸したりしてお供えをします。
中秋の名月に芋を飾ることから、中秋の名月のことを「芋名月」と呼ばれることもあります。

風流な方は今も月見だんごをお供えして月を鑑賞したりなさっていると思いますが、さすがにお餅を15個も・・・という方は白いお饅頭や、中華菓子である月餅などをお供えして気分を盛り上げるのもいいかもしれませんね。

まとめ

中秋の名月は秋の収穫をお祝いするという風習が元になっています。
秋の澄み切った夜空に浮かぶ満月は見応えがありますね。

忙しい現代ですとゆっくり月見という訳にはいかないかもしれませんが
たまにはお餅やお饅頭を食べながらお月見を楽しんでみたらいかがでしょうか?

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