七五三とお宮参りは同じ神社に参拝したほうが良いのか?
子供が成長していよいよ七五三を迎えようとした時に、ふとどこの神社に行けばよいのか?と思ったことはありませんか?
お宮参りをした神社と同じ神社で七五三をしなければならないのだろうか?そんな疑問が湧いてくる方も多いのではないかと思います。
ここではそんな方にどのように対処すればよいのかについてお伝えしたいと思います。
お宮参りと七五三の意味合いとは
もともとお宮参りは、生まれた土地の守り神である氏神様(産土神様)に詣でて、赤ちゃんを氏子(氏神様が守る地域に住む住人)として認めてもらうための儀式です。
一方で七五三は、赤ちゃんから子供に成長していく節目に当たる年に、晴れ着を着せて氏神様をまつる神社に詣でるための行事で、子供のこれまでの無事を感謝し、今後の健やかな成長を祈るための儀式です。
両方とも神事でありますので、厳密に言えば氏神様(住んでいる土地を守っている神様)に出向いてお参りするのが本筋であります。
七五三は、お宮参りの神社と違ってもいい?
しかし、お宮参りも七五三も最近では上記のような宗教的な意味合いはだいぶ薄れてきています。
お宮参りならば無事に生まれたことへの感謝と健やかな成長を願うという行事として、また七五三は子供のこれまでの健やかな成長と幸せを願うという行事として捉えられるようになってきています。
ですので生まれた土地や住んでいる地域の氏神様が祀ってある神社でなければならないということはなく、お参りはどこの神社でも構わないとされています。
結論としては
お宮参りの神社と七五三の神社は同じ神社でなくても大丈夫
ということになります。
大切なのは両親の思い
宗教的な意味合いが薄れ行事の一つになっていると述べましたが、いずれにしてもお子さんの成長を祝うという意味においてはとっても大事な節目であることには変わりありません。
そこでいちばん大切なのは、節目節目でお子さんの成長を祈るご両親の気持ちなのではないのでしょうか?
その根っこの部分がしっかりしていれば、どこの神社に行くかということは二の次でいいと感じています。
神様はケンカしない?
お参りやお祓いを受ける神社が別々だと、お札やお守りが複数あることになってしまいますが、それでは神様同士がけんかしてよくないのではないかと心配なさる方もいらっしゃるかと思います。
もともと日本では「八百万の神」(やおよろずのかみ)といって神様が800万いらっしゃると言われています。
それぞれの神様にはそれぞれ役割があるのでけっしてケンカをするような関係にはありません。
お宮参りでもらったお守りと、七五三でもらったお守りが違う神社のものであってもそれぞれご利益がありますので一緒に持っていても大丈夫、心配しなくてもいいんですよ。
まとめ
神事的なことは何が正しいのかがよくわからなくて迷ってしまうことが多いですよね。
でも、本来の意味を知っていれば、そう大きく間違ってしまうことはないです。
今回のケースでは、お子さんの成長を祝うという気持ちを大事にしていれば、お宮参りの神社とはちがう神社で七五三を行っても何の問題もありませんよ。
お子さんが主役の七五三ですので、お子さんの気持ちを中心に考えてあげてくださいね。