妊婦に多いこむら返り 足がつる原因と予防 対処法とは?
妊娠中期から後期にかけてよく起きるようになるのがこむら返りです。
寝ている時に足がつってしまう症状ですね。
場合によっては2,3日筋肉痛になって歩くのも大変なくらいピリピリと痛くなります。
一度あの痛みを経験すると
「今夜足がつってしまったら嫌だなあ」なんて思うと不安になり、夜なかなか寝付けなかったり、痛みが来そうだと感じると恐怖で目が冷めてしまい、結果として不眠症になっちゃいますよね。
そんな経験をしている人は多いのではないでしょうか?
お医者さんに聞いても妊娠中に足がつることはよくあると言います。
でもあの痛みはもう勘弁して!!って感じですよね。
そこでここでは
・なぜ妊娠すると足がつることが増えるのか、その原因
・足がつらないようにするためにの予防法
・足がつってしまった場合の応急処置
についてお伝えしたいと思います。
ご自身の状況と比較して対策に役立ててください。
足がつるのはなぜか その原因とは?
足がつるのは神経回路のトラブル
こむら返り(足のつり)はまだ詳しいメカニズムは解明されていませんが、神経回路のトラブルと考えられています。
人間の体には神経回路が複雑に張り巡らされています。
そして筋肉をどのように動かすかという指令が脳から出て
脊椎
↓
末梢神経
↓
筋肉に伝わることで、筋肉が収縮し身体が動きます。
また筋肉や関節にはセンサーの働きをする「感覚器」があり、そのセンサーによって集められた情報によって、筋肉が上手に働くように筋肉の収縮を微調整しています。
しかしこれらの神経回路に異常をきたすと脳からの指令が筋肉に伝わらないと、筋肉が過剰に収縮してしまい、その結果足がつり激痛となってしまうと考えられています。
妊婦にこむら返りが起こる理由とは
妊娠後期になると、お腹の中の胎児が大きく成長し、骨盤を内側から押し広げます。
骨盤は、広がると同時に歪みが生じますが、この骨盤の歪みによって、足の筋肉が引き伸ばされた状態になります。
伸ばされた筋肉は元に戻ろうと急速に縮もうとするため、この時にこむら返りが起きて足がつってしまうのです。
また、体重が増えることで足に余分な負荷がかかり、筋肉が披露して、こむら返りが起こりやすくなる傾向にあります。
その他の原因は?
血行不良
血行不良が起こると、神経の働きが鈍ってしまい足がつってしまいます。
血行不良の原因としては、足の冷え、運動不足などが挙げられます。
ミネラルの不足
ミネラル分(カルシウムやマグネシウム、カリウム、ナトリウムなど)は筋肉や神経の機能を調整しています。
不足すると脳からの指令が筋肉に伝わらず足がつりやすくなります。
妊婦の足のつりを予防する方法は?
冷え対策を行う
足が冷えると血行が悪くなり、足がつる原因となります。
レッグウォーマーなどを使って足首やふくらはぎを冷やさないようにしましょう。
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軽い運動をする
運動不足も血行不良の原因となります。
天気の良くて温かい日には散歩など無理しない範囲で体を動かすといいです。
運動した日はふくらはぎのストレッチを行うと疲労回復にもなるのでおすすめです。
あまりにも運動しないと、分娩中に足がつります
適度な運動を心がけてください。
栄養を補給する
足がつる人はミネラル、特にカルシウムとマグネシウムが不足がちです。
妊娠後期には赤ちゃんがグッと大きくなることありますよね。
その時にカルシウムを大量に使うみたいなんです。
産婦人科でも妊娠後期はカルシウムが不足するから十分に摂るようにと言われます。
ただ妊娠後期は食事から摂るだけでは不足なんだとか。
こんな時はサプリメントを上手に利用してみてください。
電解質のバランスを考えた時、カルシウムとマグネシウムは2:1の割合で摂取することが大切だと専門医は言っています。
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ストレッチを行う
ふくらはぎのストレッチ
足を伸ばして、親指をつかみ、スネの方へ曲げるようにするとふくらはぎが伸びます。
この時のポイントは
反動をつけないでゆっくり行うこと
ふくらはぎを伸ばした状態で5秒キープ、そしてゆっくり戻します。
股関節のストレッチ
ヨガに「蓮の花のポーズ」というのがあります。
これをすると股関節が柔らかくなり、血行も良くなります。
やり方はあぐらを書いた状態で両方の足を太ももに乗せます。
無理のない範囲で最初は短い時間からでOKです。
徐々に慣れてきたら時間を長めに行います。
これだけを行ったらそれ以来足がつらなくなったという人もいますので、チャレンジしてみてください。
漢方薬を使ってみる
漢方薬に「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」があります。
これは昔から足がつったときの薬としてよく使われています。
即効性があり、その後の痛みも防いでくれます。
足のつりがあまりにつらい場合は、主治医の先生に相談して処方してもらってください。
足がつってしまった場合の応急処置
上記で予防策をいろいろご紹介しましたが、それでもつってしまうこともあるでしょう。
その場合はストレッチのところでもご紹介したように、足を伸ばし親指をつかんで手前に倒すようにしてふくらはぎを伸ばしてください。
5秒程度伸ばしたら緩め、また伸ばします。
これを痛みが消えるまで行えば大丈夫です。
またつったあとに筋肉痛になることがありますが、その場合は湿布を貼るといい感じになります。
しかし「インドメタシン」が入っているものは、胎児の発育に影響を与える恐れがあると言われていますので、医師に相談して処方してもらってくださいね。
まとめ
妊娠中はただでも不安になることが多いのに、足がつることが心配で睡眠不足になってしまっては健康な妊婦生活が送れませんよね。
カルシウムとマグネシウムをしっかり摂取する
運動不足にならないようにする
マッサージやストレッチを行う
寒さ対策としてレッグウォーマーを履いて寝る
これらの対策をしておけば足がつることもかなり激減するはずです。
元気な赤ちゃんとご対面する日を楽しみに、足がつることなんかないように心がけてたのしい妊婦生活を送ってくださいね。