足のむくみは病気のサイン?その原因と受診するなら何科?
夕方になると足がむくんでしまい困っているという人は多いです。
軽い運動をしたりマッサージや入浴で良くなる人は多いですが、中にはむくみが全然解消されずにパンパンな状態が続く人もいます。
このむくみが取れないのは何か病気から来ているのかしら?
そんなことを考えてはいませんか?
足のむくみは病気のサイン?
立ち仕事が多かったり、デスクワークをしているなど同じ姿勢で長時間過ごしていると血行が悪くなり足がむくんでしまうことが有ります。
また冷え性からくる足のむくみも有ります。
いずれにせよ、マッサージやストレッチ、入浴することでむくみが取れたり、一晩寝て朝になればむくみが解消されているような一過性のものならばあまり心配ありません。
注意したいのが病気からくる足のむくみです。
いつもと同じように生活しているのに急に足がむくんできたり、1週間たってもむくみが解消されないような場合は病気を疑ってみた方がよいでしょう。
足がむくむのはどんな病気が原因なの?
気になる病気:下肢静脈瘤
私たちの静脈の中には血液の逆流を伏せぐためにハの字の弁が付いています。
その弁に何らかの障害が起きてしまうと、本来心臓に向かって流れるべき血液が足に溜まってしまうという病気です。
症状としては足のむくみ、痛さ、かゆみ、足がつるというものが出ます。
また血管が肌の表面に盛り上がってコブのようになりますので、女性にとっては避けたいところですね。
これ自体は命に関わるという問題ではありませんが、放置しておくと肌が黒ずんできたり、湿疹で痒みを感じたりすることが有ります。
気になる病気:肝臓と腎臓の障害
血液の浸透圧(血管に水分を取り込んだり排出したりする機能)を調整している成分にアルブミンというものが有ります。
このアルブミンは食べ物の中のたんぱく質を元に肝臓で合成されて、そして腎臓で濾過されています。
このアルブミンの働きによって細胞にある余分な水分を血管に戻すことができるのですが、肝臓や腎臓に何らかの障害があるとアルブミンの量が減ってしまい、水分を血管に戻すことができなるることでむくみの原因となってしまいます。
気になる病気:心不全
心不全と言うのは、心臓が血液を送り出すポンプの役割を正しくすることができなくなるという状態を指します。
心臓から血液を送り出す力が弱ってしまうことで、心臓から離れている足に上手く血液が回らなくなり結果として血行が悪くなり足がむくんでしまいます。
足のむくみ 病気だとすると何科を受診すればいいの?
足のむくみで異常を感じたら、早めに病院へいって診察してもらうことが大事です。
そこで気になるのが、「足のむくみ」を診てもらうのに何科を受診すればいいのか?ということです。
「足のむくみ」という症状は同じでもその原因が異なれば当然担当の科も変わってきます。
下肢静脈瘤のように、ふくらはぎやスネなど足にコブのように血管が浮き出ている場合は「血管外科」の受診でいいのですが、その他の病気が原因の場合は自分では判断できませんので、とりあえず「循環器内科」を受診してください。
診断の結果、どの科に行けばいいのかアドバイスしてもらえます。
まとめ
足のむくみといって単なる一時的なものから病気の疑いのあるものまで様々あります。
1日で改善するようならば軽い運動やマッサージなどで血行を良くすることで予防ができますが、むくみが戻らなかったり痛みやかゆみがあるときは躊躇せず病院で診てもらうようにしてください。
実際にむくみで病院を訪れる人は多いそうです。
たかが「足のむくみ」と考えないで積極的な受診をしてくださいね。